Tokyo Yasai Style

東京での食と農について紹介するWebサイトです。毎日食べている野菜。しかし、一番野菜の消費量の多い東京では年々、農地が減少しています。本当は身近な存在なのに、なかなか「農」の現状を意識できません。そんな東京での「農」との付き合い方を考えていきます。

東京”はたけ”事情

東京から、野菜畑(農地)が減り続けています。

東京の農地面積は、7,670ha
(平成22年現在/農林水産省)になります。
これは、東京都の総面積の約3.5%に相当します。
世界有数の大都市圏に存在する農地として、広いのか、狭いのか、意見が分かれるところですね。
ただ、高度成長経済がスタートを切った昭和35年(1960年)には、 この4倍の農地が東京にあったといわれますから、経済成長と都市化による、 農地の減少は著しいものがあるといえます。
また、この平成22年の農地面積と、湾岸戦争を機にバブル崩壊が始まった平成2年(2010年)の面積を比べると、約35%の減少がみられます (東京農林水産統計)。 このように、時代とともに、東京の野菜畑が年々減り続けています。

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東京から、野菜畑(農地)が減り続けています。

東京の農地は、他の府県と大きく異なる特徴があります。 それは田圃の面積が少なく、その分、畑の比率が多く、農地の96%を占めている点です。
そして山間部から住宅地と併存する都市部に至るまで、野菜を中心に、果実、花卉等が栽培され、これが東京の農業の特徴となっています。

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東京から、野菜畑(農地)が減り続けています。

東京の農業産出額は、275億円(平成22年/農林水産省)。そのうちの約60%、155億円を野菜が占めています。
これは、都民の年間野菜消費量の約10%に相当する量。
いってみれば、東京は、あまり知られていませんが、野菜王国でもあるわけです。この比率から推測すると、東京の野菜を意識していなくても、口に運んでいるかもしれません。野菜を買う時、生産地がどこか確認してみてください。

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東京から、野菜畑(農地)が減り続けています。

東京の農業には、多面的な魅力があります。

●都市農業は、農地と住宅地が隣接しているのが特徴です。 東京の場合も同様で、住民に悪影響を及ぼさないよう、農薬や化学肥料を 極力抑えた安心安全、環境にやさしい野菜栽培が行われています。

●大消費地=東京の多様な消費者ニーズにこたえる、多品種な野菜 。直売所での採れたて野菜の地産池消、味も栄養も、ひと味違う新鮮さです。

●観光農園、市民農園、体験農園、学童農園、
援農ボランティア、さらに畑の景観と新鮮な空気に触れる日常、万一の地震や災害時に 避難ができる等、畑には様々な役目があります。コミュニケーションの場所や、ライフラインの確保ができきることも農地の大きな役目です。

まだまだ、東京の都市農業の魅力は尽きませんが、もしも東京の都市農業が崩壊したら、これ以上の農地の減少が続いたら。
新鮮な東京の野菜が食べられないだけでなく、環境や防災インフラとしての機能等の多面的魅力が半減されてしまいます。
そして、暮らしの身近なところに潤い場所も時間も、消え去ってしまいます。

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